■口を開くと喧嘩ばかりで、もう疲れた…。
■二人の関係はもう終わりだと感じる…。
■夫婦関係を改善したいけど、何から手をつければ良いのか分からない…。
そんな悩みはありませんか?
このブログでは、そんな方におすすめしたい夫婦関係改善に役立つ本を7冊紹介します。
この記事を書いている私は、夫婦の歴史=喧嘩の歴史と言っても過言では無い程、結婚以来8年以上、夫婦の不仲に悩み続けてきました。
そんな私ですが、夫婦関係が最悪だった頃から比べると、ずいぶん穏やかな夫婦になりました。
喧嘩をすることもあるし、まだまだ試行錯誤の日々ではありますが、私たち夫婦の場合は「雨降って地固まる」が当てはまっているなと感じています。
このブログでは、本が好きな私が、夫婦がうまくいかずに悩んだ日々の中で手にしたオススメの7冊を紹介していきます。
特に、(私の様に)関係がこじれて数年~数十年経過している場合、あるいは、関係が壊れかけていると感じており、「改善」よりも「再構築」の必要がある場合は、問題解決のステップにのっとって順番に整理していくことが非常に大切!
【ステップ1】
自分の傷・わだかまりに気づき、手当てしてあげる(自分を理解する)
【ステップ2】
相手の傷・わだかまりにも目を向けて、観察・共感する(相手を理解する)
【ステップ3】
二人の今の問題に向き合う(夫婦関係改善に向けて話し合う)
(※3ステップは主に当事者としての経験や、カウンセリングを受けたり本を読んだりした上で私なりに整理した内容です。)
以下本文では、夫婦関係に悩みまくっていた私が読んだ、夫婦関係に関連するたくさんの書籍のうち、実際に関係改善に役立った本を、上記の夫婦関係改善の3ステップ別に紹介します。
「たくさんあり過ぎて何を読めばいいのか分からない!」という方は、自分の状態・課題に合った本の選び方も参考にしてください。
夫婦関係改善に役立つ本7選
以下では夫婦関係改善の3ステップに基づいて、本を紹介します。
せっかく読むなら、読む順番を意識して、読書の効果を最大限にしたいですよね。
まずは、【ステップ1】「自分の傷・わだかまりに気づき、手当てしてあげる(自分を理解する)」の段階で読むべき本を3冊紹介します。
『夫は、妻は、わかってない。 – 夫婦リカバリーの作法 』安東 秀海 (著)
著者は「Life Design Labo」という夫婦のためのカウンセリングオフィスをご夫婦で主催している夫婦カウンセラー。
この本では、夫婦関係の問題を「コミュニケーション」、「価値観・考え方」、「感情」の3つの階層に分けて考えるアプローチが紹介されているのですが、何よりもまず「感情=わだかまり」から始めようというのが著者の考え方です。
夫婦がうまくいかない時に、「話し合う」という手段を取ることってありますよね。
私達も大きな喧嘩をするたびに、「もう一度話し合おう」というアプローチをとり続けてきましたが、何度話し合っても喧嘩は無くならないし、むしろ話し合いを通して関係が悪化しているのでは…?と思うくらい、逆効果な時もありました。
そんな私でしたが、この本を読んで、コミュニケーション(=話し合い)や、それを通じて、価値観・考え方をすり合わせることに一生懸命になるよりも、まずは自分の中にある夫に対するわだかまりを解きほぐしていくことが重要なのだと理解しました。
表面に現れている問題だけでなく、潜在的な問題・根本的な原因に目を向けた時、そこには長い時間をかけて積み重なってきた「感情のわだかまり」が隠れているのかもしれません。
わだかまりがあるから、相手の価値観や考え方に否定的になってしまうし、そのせいで冷静なコミュニケーション・質の高いあたたかいコミュニケーションが取れないのだとすると、やっぱり根本治療が一番の近道と言うことになりますよね。とてもおススメの1冊です。
Audibleでも聴けるため、お試しで読んで(聴いて)みたい方は、まずは無料登録がオススメです。
『思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方』イルセ・サン(著)
本書では、デンマークで牧師・心理療法士として活躍している著者が、こわれてしまった人間関係を回復・改善するための手立てについて、具体的な事例やエクササイズを交えて紹介しています。
夫婦関係に特化した本ではありませんし、どちらかというと連絡が途絶えていたり、既に疎遠になってしまった関係を修復するための本と言えます。
ただ、私は、この本の中で紹介されている2つのエクササイズが、夫婦関係の根っこにある「わだかまり」や「満たされない願い」を理解する上で、大いに役に立つと感じて、自身の夫婦関係の問題を考える際に参考にしてきました。
2つのエクササイズというのは、1つが自分から相手に向けた「別れの手紙」を書くというもので、もう1つが「相手からの手紙」を自分自身で書くというもの。
この2つの手紙を書く目的は、相手に対して自分が何を思い、願い、感じているのかを理解することであって、相手に渡すことではありません。
「別れの手紙」を書くことは心が揺さぶられる作業かもしれませんが、自分にとって相手がどれほど重要な存在であるか再認識することができるかもしれませんし、あるいはやるだけやってダメならお別れするという選択肢もあるなと覚悟ができるかもしれません。
また、「相手からの手紙」には、「ほんとうは相手に言ってほしいと思っていること」を全て盛り込んで書くことで、自分が本心では何を望んでいるのかを言語化することができますよ。
修復に向けて、具体的にどんなコミュニケーションを取ればよいのかについてもまとめられており、夫婦関係改善の3ステップの3つ目でも大いに役立ちそうです。
『ムカついても、やっぱり夫婦で生きていく 夫と機嫌よく暮らす知恵』一田憲子(著)
グッとくるタイトルのこちらの本は「暮らしのおへそ」(主婦と生活社)の編集ディレクターをされている著者が、「夫婦って一体何なのだろう?」という問いをもとに、7人の女性にインタビューをした内容です。
色々な夫婦のストーリーや葛藤をインタビュー形式で読むことができるので、視点が増えたり、新しい気づきがある他、「自分の場合はどうなのだろう?」と置き換えて読むことができるのが良いところ。
冒頭から、「あなたは夫のことを唯一無二のパートナーと思っていますか?」という問いかけがあり、ふと考え込んでしまう方も多くいるのではないでしょうか。
著者いわく、実は著者も含めて、自信を持って「Yes」と言えない女性が少なからずいるのではないかというのです。何を隠そう、私もそう思っている一人でした。 「絶対にこの人でないと!」という確信はないまま結婚したし、「この結婚は間違いだったのかも…」と迷うことはこれまで何度もありました。
でも、「できることなら、この人とやっていきたい」と少しでも思うなら、この本はお勧め。
理想の形にならなくても、宙ぶらりんな部分があっても、モヤモヤしている状態の先に、自分なりの夫婦の形を模索していけば良いのかもと思える1冊です。
次は、【ステップ2】「相手の傷・わだかまりにも目を向けて、観察・共感する(相手を理解する)」の段階で読むべき本を2冊紹介します。
『愛を伝える5つの方法』ゲイリー・チャップマン(著)
結婚カウンセラーが書いたベストセラーです。
この本で述べられているのは、何を愛と感じるかは人によって全く異なるということ。
お互いに相手を思いやっているのに、何となくしっくりこない…。
自分は愛情表現をしているのに、パートナーからの愛情を感じられずに、何だか寂しい…。
そんな時は、夫婦のコミュニケーションパターン(使っている愛の言語)が違っているがために、すれ違いが起きている可能性があります。
お互いに愛情表現しているつもりでも、相手には全く響かない…ということになってしまうということになりますね。悲劇…!
この本では、私たちが何気なく使っている愛を伝える5つの言語が紹介されており、自分とパートナーが優先的に使用している言語(一次言語)が何かを考えるヒントや事例がたくさん盛り込まれています。
巻末には、自分(相手)の愛の一次言語が分かるチェック項目も掲載されていて理解が深まりますよ!
愛しているのに、それが相手に伝わらないもどかしさ。
愛されているのに、それが自分には感じられないさみしさ。
この本を読むことで、自分が求めている愛情表現と、相手が求めている愛情表現が異なる場合もあり、そのズレをどのように埋めればよいのか?ということが分かります。
『対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係』水島広子(著)
この本は、対人関係療法の第一人者である著者が、夫婦関係を「最大のストレス」から「最も頼りになる力」に変える方法についてまとめられた内容です。
対人関係療法とは、自分にとっての「重要な他者」との関係を見直し、再構築を図ることで、「対人関係のストレスを解決したり、対人関係の力を利用して病気を治す治療法」とされています。
対人関係療法では、対人関係のストレスは「役割期待のずれ」として捉えます。役割期待というのは、自分が相手にしてほしいと求めている役割のこと。
例えば、「不安をぶつける妻と、責められたと感じる夫」など。
こうした視点を持つことで、夫婦がうまくいかない原因や課題を相手・自分の「人格」ではなく、夫婦の「不和のパターン」にあると考え、このパターンを書き換えていこうというのが、本書の大きなテーマになっています。
この本の良いところは、さまざまな夫婦の事例を、夫と妻、双方の視点に立って理解することができること。同じ1つの現実を、全く異なる感じ方で捉えている夫婦の「ズレ」を、具体的に理解できるので、自分と自分のパートナーに置き換えて読めるのが◎。
しかも、男と女、夫と妻の違いを一般化したり決めつけたりすることなく、1つ1つの事例を個別的に紹介してくれているので説得力もあるし、腑に落ちます。
この本を読むことで、自分の見ている世界、感じている世界が全てではない。相手にもそれなりの事情や正義があったはず、と相手の視点に立って二人の関係を考えるキッカケになるかもしれません。
最後は、【ステップ3】「二人の今の問題に向き合う(夫婦関係改善に向けて話し合う)」の段階で読むべき本を2冊紹介します。
『夫婦・カップルのためのアサーション:自分もパートナーも大切にする自己表現』野末 武義 (著)
最初はアサーティブコミュニケーションに関する本。
「アサーション」とは、相手も、自分も大切にする自己主張の仕方と言われており、本書は夫婦間におけるアサーティブなコミュニケーションについて書かれています。
夫婦のコミュニケーションがうまくいかないと悩んでいる人は大抵、言いたいことをストレートに言い過ぎてしまう人(攻撃タイプ)と、言いたいことを我慢しすぎてしまう人(非主張タイプ)の2つのパターンに分けることができるのではないでしょうか。
アサーションを学ぶことで、上記のどちらでもない、第三の道「相手も、自分も大切にできる伝え方」を選ぶことができるので、この考え方はとても有効です。
もちろん頭で理解はできても、実践するとなると非常に難しいことなので、何度も本を読んで、実際にやってみることで、少しずつ定着させていかなければなりません。
筋トレと同じように、継続的にトレーニングが必要。
なので、薄っぺらいテクニックではなく、本質的なコミュニケーションスキルを学びたいという方にオススメの1冊です。
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎(著)
2013年に発売されて以来、日本だけでなく世界40以上の国や地域で売れ続けているベストセラー。夫婦関係に関しての本ではありませんが、本書の中で語られる「全ての悩みは人間関係」という内容から考えても、大切なパートナーとの関係改善に大いに参考になる本です。
特に、「人間関係を変える具体的なヒント」として「課題の分離」という考え方は、夫婦関係はもちろん親子関係等、どうしても境界線が引きづらい家族関係においては非常に大切。
課題の分離とは、簡単に言うと、今直面している問題は、
■「誰の課題なのか?」
■「課題の責任を負うのは誰なのか?」
を考え、他者の課題には踏み込まないようにする、ということです。
アドラー心理学の考えに基づいて夫婦関係を考える時には、「なぜ夫婦関係が悪くなってしまったのか?」ではなく、「どうしたら夫婦関係が良くなるのか?」にフォーカスすることが重視されます。
ただ、自分の中のわだかまりや、相手に対する許せない感情を抱えたままでは前を向けない人もいるかもしれません。そこで、上記で紹介した夫婦関係改善の3ステップに基づいて、自分と相手のわだかまりに気づき解きほぐした上で、この本で紹介されているアドラー心理学の考え方に触れると、すっと腑に落ちるものがきっとあるはず。
夫婦関係改善に役立つ本7選~まとめ~
以上、夫婦関係改善に役立つ本を7冊紹介してきました。
夫婦の問題はこじれている期間が長ければ長いほど、解決するのには長い年月がかかりますし、多くのエネルギーを使いますよね。
「もうこの人とは無理なのかな…」や、「どうせ関係は変えられない…」と感じている時にこそ、本を読んで沢山の夫婦の事例に触れることが大切。
本を読むことで、「悩んでいるのは私一人ではない」と思えて気持ちが楽になるかもしれませんし、「もしかしたら関係を変えていけるかもしれない」と前向きに夫婦の問題に取り組めるようになるかもしれません。
今回ご紹介した本のうち、以下はAudibleで聴くことができますので、気になる本がある方は、無料登録(1ヶ月間聴き放題)をして、無料期間中に本を読破してみるのもいいかもしれません。
◆『思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方』
◆『愛を伝える5つの方法』
◆『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
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